倨傲きよがう)” の例文
教頭は自ら比喩し得て妙と云はんばかりの倨傲きよがうな態度で云つた。禿げ上つた額のてらてらした艶が、見るから憎々しい尊大さで光つた。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
之が助長的動力として要する所の政治者は固より内隠忍外倨傲きよがうしかも事に当りて甚だ小胆なる太郎内閣に非ず、たかの伊藤や大隈や松方や山県に非ずして
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼は、寡言くわごんな、そして恐らくは倨傲きよがうな人柄のやうに見えたが、私には、非常に親切であつた。ロザマンドの肖像畫が、大層彼を喜ばして、是非それを仕上げて欲しいと云ふのであつた。
しかしながらのノルマンの倨傲きよがう——うかしましたか?
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)