侏儒いっすんぼし)” の例文
まだ、その蜘蛛大名の一座に、胴の太い、脚の短い、芋虫いもむしが髪をって、腰布こしぬのいたような侏儒いっすんぼしおんなが、三人ばかりいた。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
立淀たちよどんだ織次の耳には、それが二股から遠く伝わる、もののこだまのように聞えた。織次の祖母おおばは、見世物のその侏儒いっすんぼしおんなを教えて
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふと見つけたのは、ただ一本、スッと生えた、侏儒いっすんぼし渋蛇目傘しぶじゃのめを半びらきにしたような、洒落しゃれものの茸であった。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)