低雲ていうん)” の例文
が、そこまでのつきつめた憂いも、帰結を心に観てしまうと、低雲ていうん、あとは迷うことなく暢々のびのびとしているのも彼にきわだっている性情の一面だった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)