江戸表の但馬守宗矩たじまのかみむねのりは、国元の急報に接して、将軍家にいとまを乞い、落葉しきりな晩秋の駅路うまやじを、大和やまとへさして急いでいた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今でも但馬守宗矩たじまのかみむねのりの実力などは、そう高く買っていない彼ではあるが——今日という今日——佐々木小次郎という一介の若者に対して、彼は正直に
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お通はまた、但馬守宗矩たじまのかみむねのりの部屋へ行って、自分の心もちを述べ、長い月日の恩を謝して、暇乞いをすると
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳生宗厳むねよし様のこと、今では、御隠居あそばして、石舟斎せきしゅうさいと申しあげているお方じゃ、若殿の但馬守宗矩たじまのかみむねのり様は、関ヶ原の戦からお帰りあそばすとすぐ、江戸表へ召されて、将軍家の御師範役。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
但馬守宗矩たじまのかみむねのりは、まだ四十に二つ間があった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
但馬守宗矩たじまのかみむねのりは、毎夜、疲れて帰った。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「柳生但馬守宗矩たじまのかみむねのりどの」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)