“以前（これまで）” の例文

以前（これまで）の拙者なりゃ、その方より紙帳へ近附いたからには憂き目を見たは自業自得と、突っ放すなれど、現在（いま）の拙者の心境（こころ）ではそれは出来ぬ。

血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

『登記所の山内君からだ。以前（これまで）貴女から「恋愛詩評釈」といふ書（ほん）を借りたことがあるさうだ。それを再（また）読みたいから俺に借りて来て呉れと言ふンですがね。』

鳥影 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)

願くは復（また）以前（これまで）の様に、深夜宿直室へ礫の雨を注ぐ様な乱暴はしてくれねばよいが。

雲は天才である (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)

“以前”の意味

《名詞》
以 前（いぜん）

その時をいれて、その時から前。その前。副詞的、接続助詞的にも用いられる。

あることのために当然達成しておくべき条件を満たしていない段階。
《形容動詞》

過去のある時点において。昔、かつて。以前に。
(出典:Wiktionary)

“以前”の解説

以前（いぜん）とはある事柄より前のこと、以後（いご）とはある事柄より後のことである。ここでは、法律用語における以前・以後を解説する。
(出典:Wikipedia)

以	常用漢字 小４ 部首:⼈ 5画
前	常用漢字 小２ 部首:⼑ 9画