代稽古だいげいこ)” の例文
手前では分らんから此の方を御同道いたすようにと云って、これにお代稽古だいげいこをなさる和田原八十兵衞わだはらやそべえ先生をお連れ申しました、さア先生これへ/\
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
代稽古だいげいこも勤まった力松という、すなわちお雪の兄で、傍ら家計を支えながら学問をしていたが、適齢に合格して金沢の兵営に入ったのは去年の十月。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
るべし何れにも師父の大病と聞ては片時へんじ安閑あんかんとして居る場合にあらざればかく高弟衆かうていしう代稽古だいげいこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「その者は、司馬道場の代稽古だいげいこ、お蓮さまのお気に入りで、いわば妻恋坂の城代家老でござります」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「ですから、最初に代稽古だいげいこを出します。腕前を見た上で、私が出ます」
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)