他所々々よそよそ)” の例文
キミ子の肉体すらもすでに他所々々よそよそしかつたが、太平は芥溜ごみためをあさる犬のやうに掻きわけて美食をあさり、他所々々しさも鬼の目も顧慮しなかつた。陰鬱な狂つた情慾があるだけだつた。
外套と青空 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)