二亙ふたわた)” の例文
西国の山にかけては冥通自在な翁も、東国へ足を踏み入れ東国の山に対するとき、つい不勝手な気がしてその冥通の働きをためらわした。そこに判断を二亙ふたわたらすさわりがあった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)