“乾魚(ひうを)” の例文
そのかへり途(みち)に犬養氏は国民党本部へ立ち寄つた。そして乾魚(ひうを)のやうな痩せた体躯(からだ)をぐたりと椅子の上に下すと、居合はせた党員の誰彼を見て言つた。
お人好しの詩人は、それを聞くと狼狽(うろた)へ出した。婦(をんな)を引張るやうにして、その家(うち)へ駈けつけてみると、病人は乾魚(ひうを)のやうに痩せた身体(からだ)を床の中に横(よこた)へてゐた。詩人は脈を取つてみた。