九官鳥きゅうかんちょう)” の例文
道太は初め隣に気狂きちがいでもいるのかと思ったが、九官鳥きゅうかんちょうらしかった。枕もとを見ると、舞妓まいこの姿をかいた極彩色の二枚折が隅に立ててあって、小さい床に春琴しゅんきんか何かがかっていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)