“乙束”の読み方と例文
読み方割合
おとづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親の乙束おとづか区長が、よろぼいよろぼい借金の後始末に奔走しているのを一知は依然として知らぬ顔をしているかのように見えた。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのアトから腎臓病でむくんだ左右の顳顬こめかみに梅干を貼った一知の父親の乙束おとづか区長が、長い頬髯ほおひげを生した村医の神林先生や二三人の農夫と一緒に大慌てに慌てて走り上って来たが
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それはこの谷郷村の区長、乙束おとづか仙六という五十男の次男坊であった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)