中途半端ちうとはんぱ)” の例文
代助に云はせると、親爺おやぢの考は、万事中途半端ちうとはんぱに、或物あるものを独り勝手に断定してから出立するんだから、毫も根本的の意義を有してゐない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのうへ、女は如何いかに思ひ切つた女でも、感情上中途半端ちうとはんぱなものであると信じてゐる代助には、それが別段不平にも思へなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何方どつちかにしなければ生活の意義を失つたものとひとしいと考へた。其他のあらゆる中途半端ちうとはんぱの方法は、いつはりはじまつて、いつはりおはるよりほかに道はない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)