中華ちゅうか)” の例文
どうしてって東京には日本の中央気象台があるし上海には支那の中華ちゅうか大気象台があるだろう。どっちだってえらい人がたくさん居るんだ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
日本の歴史にも、中華ちゅうか史上にも少ないくらいな、武士ぶしつらよごしが、武田たけだ滅亡のさいに、二人あった。一人はこの梅雪、一人は小山田信茂おやまだのぶしげである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子安という単語のこしらえかたは異例であり、しかもこの語の存在は神も貝も、ともに山城やましろの京の初期にまでさかのぼり得られる。そうして宝貝という本名の方は、かえって中華ちゅうかからの引継ぎかもしれない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)