久世大和守重之やまとのかみしげゆき。戸田山城守忠實やましろのかみたゞさね。井上河内守かはちのかみ正峯。御側おそば御用人間部まなべ越前守詮房のりふさ。本多中務大輔なかつかさのたいふ正辰たゞとき。若年寄には大久保長門守正廣ながとのかみまさひろ。大久保佐渡守常春つねはる。森川出羽守俊胤ではのかみとしたね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まだ、壁塗りもよく仕上がらないうちに、大勢の家人、家族をひきつれて、これへ移って来た主人を見ると、それは、近ごろ、中務大輔なかつかさのたいふに昇進した平太清盛と、その妻子であった。
そのころ西の京の六条のほとりに中務大輔なかつかさのたいふなにがしという人が住まっていた。
曠野 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)