中伸ちゅうの)” の例文
こう云った一人の客は大ぶ酒が利いて、話の途中で、折々舌の運転が悪くなっている。渋紙のような顔に、胡麻塩鬚ごましおひげ中伸ちゅうのびに伸びている。支那語の通訳をしていた男である。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)