不即不離つかずはなれず)” の例文
つづめて言えば、不即不離つかずはなれずというような甚だあいまいな態度で、二人の関係を相変らず繋ぎ合わせて行こうと考えているのであった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
山内は顏を眞赤まつかにして會釋して、不即不離つかずはなれずの間隔をとつて、いかにも窮屈らしい足取で、十間許り前方をチョコ/\と歩いた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
上杉家の外交も、その二つを目標にしながら、しかも双方へ、不即不離つかずはなれず日和見ひよりみ主義を取っています。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山内は顔を真赤まつかにして会釈して、不即不離つかずはなれずの間隔をとつて、いかにも窮屈らしい足調あしどりで、十間許り前方まへをチヨコ/\と歩いた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)