下千早しもちはや)” の例文
下千早しもちはやへ敵が迫ッて、そこの避難所もあぶないとなり、幼い子らを負ッたり手を引いたり、矢たけびを後に、逃げのぼったあの日でさえ、正成は妻子へ姿を見せてもいなかった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)