上封うはふう)” の例文
着物をぎ換えて膳に向ふと、膳のうへに、茶碗むしと一所に手紙が一本載せてある。其上封うはふうを見たとき、三四郎はすぐ母から来たものだと悟つた。済まん事だが此半月あまり母の事は丸で忘れてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)