“三蓋笠”の読み方と例文
読み方割合
さんがいがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉が憎んだ佐々成政の三蓋笠さんがいがさ馬幟うまじるしを氏郷が請うて、熊の棒という棒鞘ぼうざやに熊の皮を巻付けたものに替えたのは、熊の棒が見だてが無かったからと
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
両岸はり合うように近くなって、洗ったような浅緑の濶葉に、蒼い針葉樹が、三蓋笠さんがいがさかさなり合い、その複雑した緑の色の混んがらかった森の木は、肩の上に肩を乗り出し
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
三蓋笠さんがいがさのような恰好に吊り下ろしてあったのである。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)