三沢みさわ)” の例文
「こう見えても、宮本武蔵の一の弟子、三沢みさわ伊織とはおいらの名だ。泥棒に生命いのち乞いなどしたら、先生の名をよごすじゃないか。あかといえ。ばか」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「奥さん、三沢みさわという男から僕にてて、郵便か電報か何か来ませんでしたか。今散歩に出た後で」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
山からって来た材木を並べ、いかだに組んで、村の人たちや登山者の通行に備えてある。半蔵は三沢みさわというところでその渡しを渡って、日の暮れるころに禰宜ねぎの宮下の家に着いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)