“三樹三郎醇”の読み方と例文
読み方割合
みきさぶらうじゆん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち事は頼氏につらなつてゐる。頼氏では三月に山陽の次男辰蔵が六歳にして夭した。「幻華一現暫娯目、造物戯人何獪哉。」しかし五月に至つて四男三木みき八が生れた。後の三樹三郎醇みきさぶらうじゆんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
伊沢氏の相識中尚此年には百々桜顛とゞあうてんが死し、七世市川団十郎が死んだ。頼氏では三樹三郎醇みきさぶらうじゆんが前年攘夷を策して幕吏のおよぶ所となり、此年江戸に斬せられた。「身臨湯鑊家無信。夢破鯨濤剣有声。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)