“百々桜顛”の読み方と例文
読み方割合
とゞあうてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四月六日には蘭軒が杜鵑花つつじ百々桜顛とゞあうてんの家に賞した。同遊者は榛軒、柏軒、山室士彦やまむろしげん、石坂白卿はくけいであつた。百々桜顛、名はとくあざな敬甫けいほ、後年しば/″\榛軒、門田もんでん朴斎等と往来した形迹がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
伊沢氏の相識中尚此年には百々桜顛とゞあうてんが死し、七世市川団十郎が死んだ。頼氏では三樹三郎醇みきさぶらうじゆんが前年攘夷を策して幕吏のおよぶ所となり、此年江戸に斬せられた。「身臨湯鑊家無信。夢破鯨濤剣有声。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)