三月やよひ)” の例文
三月やよひにもなりぬ。金忠、豊雄夫婦にむかひて、都わたりには似るべうもあらねど、二四八さすがに紀路きぢにはまさりぬらんかし。二四九名細なぐはしの吉野は春はいとよき所なり。
季子すゑのこ作之治なるものが一〇生長ひととなりかたくななるをうれひて、京の人見するとて、一一一月あまり二条の別業べつげふとどまりて、三月やよひすゑ一二吉野の奥の花を見て、知れる寺院に七日ばかりかたらひ、此のついでに