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三圍
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みめぐり
ふりがな文庫
“
三圍
(
みめぐり
)” の例文
新字:
三囲
三升ばかり取り分けて驅け出さうとすると吾妻橋手前で、幸ひ知つてる船頭衆に逢つて、
三圍
(
みめぐり
)
前のお船まで小船で送つて貰ひました。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夕立や田をみめぐりの神ならば——と俳聖が
干天
(
ひでり
)
に祈つた
三圍
(
みめぐり
)
神社も、もう
香夢洲
(
むかふじま
)
の名所でもなくなつてしまつた。
河風
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
平次は
三圍
(
みめぐり
)
の前に來た時、
堤
(
どて
)
の下を覗きました。其處に繋いだ一艘の屋根船の中には、上を
下
(
した
)
への大騷動が始まつて居るのです。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「すると、
三圍
(
みめぐり
)
前にお船のとまつて居る事を知つた者が楊弓を用意して、丁度月の出前の暗い時刻を
見測
(
みはか
)
らつて射たと見るのが順當で御座います」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寶井其角が『
三圍
(
みめぐり
)
』の
發句
(
ほつく
)
を詠んで、夕立を降らせたといふ傳説が、眞面目に信ぜられた時代の人達の心持は、今の人には想像もつかぬものがあつた筈です。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
向島の
三圍
(
みめぐり
)
の藤屋の寮は、江戸中の
閑人
(
ひまじん
)
と金持と
洒落
(
しやれ
)
者を、總仕舞にした程の賑はひでした。
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「待てよ、向島の
三圍
(
みめぐり
)
では、小判を拾つた客があるさうぢやないか」
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一度あることは二度あると見て、手代の源七に頼んで置いたのだ。
三圍
(
みめぐり
)
から柳橋まで
豫
(
かね
)
て用意した
猪牙
(
ちよき
)
で漕がせ、柳原から一氣に驅けて來ると、俺の家まで四半刻(三十分)で來られるよ。今度は曲者を
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
圍
部首:⼞
12画
“三圍”で始まる語句
三圍樣