一掬ひとむす)” の例文
水を一掬ひとむすび勢をつけて、難なく三千三十米突の一峰を踏む、頂には石を重ねた測標が一つある。相変らず雲の海で山勢は見れぬ。南岳と大喰岳おおばみだけ(宛字)との間にあたるので中の岳と称えておく。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)