一大磁石いちだいじしゃく)” の例文
塔橋を渡ってからは一目散いちもくさんに塔門までせ着けた。見るに三万坪に余る過去の一大磁石いちだいじしゃく現世げんせ浮游ふゆうするこの小鉄屑しょうてつくずを吸収しおわった。門をはいって振り返ったとき
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)