“ユーブカ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掘られた土は冷やりナースチャの裸足はだしの甲にかかり、あたりには暑い草いきれと微かな土の匂いとがした。ナースチャの桃色木綿のユーブカに風が吹いた。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
更紗のプラトークを三角に頭へかぶり、ひろいユーブカの下から先の四角い編上げ靴を出して、婆さんは、若い女車掌に訊いた。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
エルフィーモフのかみさんのユーブカが、きょうはまた何とふくらんでいることだろう。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
五六人の労働者と、子供をかかえた一人のツィガンカがやはりアーチの下へ雨宿りに来た。ツィガンカは裸足で、赤い更紗の重くひろいユーブカを蹴るように歩き、一人一人の労働者の前に手を出した。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)