“プリマドンナ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
首歌妓40.0%
明星20.0%
主役女優20.0%
星女優20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初はあたかも楽劇の首歌妓プリマドンナも及ばぬようない音調で、それがだんだんに調子を上げて、ついにその頂点は苦痛の長い号泣と変わってしまった。これは死者の最期の絶叫であったかもしれない。
持たないとの懸隔かけへだてが、あの粗野な、とても優雅な感情の持主にはなれない、女酋長おんなしゅうちょうのような須磨子を劇界の女王、明星プリマドンナとした。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一座の明星プリマドンナと輝かせ得るほどの対手あいてかたをもっていなかった彼女が、貞奴の名を忘れないものにさせるのにどんな気苦労をしたか——老妓は金銭問題のことを言ったが、多年、川上のためには
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
歌劇オペラの四幕目になって、テナー歌手と主役女優プリマドンナにその最も鋭い声を発揮させる機会を与えんために、免れがたい破局が恋人らの上に落ちかかってきた時、彼は息がつまるような気がした。
すぐれた多くの女優が、明星と輝く外国において、貧乏な旅廻りの一座のとはいえ、一躍して星女優プリマドンナとなったのである。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)