“シュトック”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カチカチに凍りついた雪を踏みしめて、サック、サック、一足ごとにシュトックをついて、星明りに蒼く光る雪の斜面にかかった時、かつて覚えない緊張した気持ちになった。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
カチカチに凍りついた雪を踏みしめて、サック、サック、一足ごとにシュトックをついて、星明かりに青く光る雪の斜面にかかった時、かつて覚えない緊張した気持ちになった。
登山の朝 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
けむりをあげて、湯滝のようにどっと崩れ落ちるのを認めた、が、それは一瞬間で、もうその時、私達はアヴァランシュの上に乗っていたのである、夢中でシュトックを打ち込んだまま足を下にして
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
占めた! 助かった! と思うと同時に、また空を切って、私の身体はつぶてのようにほうり出された、その時夢中に握っていたシュトックが、何ものにかもぎ取られてしまったのを覚えている。……。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)