“カレンダー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日暦50.0%
日めくり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長椅子の横に、粗石あらいしを積み上げた大きな壁煖炉シュミネがあり、飾棚マントルピースの上には、日暦カレンダーや、目覚し時計や、琥珀貝こはくがいでつくった帆前船ほまえせんなどがのっている。
お静かでおうらやましいわ。……いつだって雁来紅はげいとうは真っ紅だし、陽が照っているし、日暦カレンダーは、いつも、九日の日曜日だし……。
日暦カレンダーの日づけや草の葉の細かい葉脈まで克明にいてあり、ひだの深い丸い丘や城のような建物の背景のぐあいは、ちょうど、『モナ・リザ』の、あの幻想的な遠景とよく似ている。
売れ残りの扇子を問屋にかえしに行くと、季節も変ったし、日めくりカレンダーをやってはとすゝめられたが、断った。「では、新案コンロは如何どないだす。弁さえ立てば良え儲けになる」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)