“ひごよみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
日暦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
欄間らんま色硝子いろガラス漆喰しつくひ塗りの壁へ緑色の日の光を映してゐる。板張りの床に散らかつたのはコンデンスド・ミルクの広告であらう。正面の柱には時計の下に大きい日暦ひごよみがかかつてゐる。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
洋一は立て膝をきながら、日暦ひごよみの上に懸っている、大きな柱時計へ眼を挙げた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
茶の間には長火鉢の上の柱に、ある毛糸屋の広告を兼ねた、大きな日暦ひごよみが懸っている。——そこに髪を切った浅川の叔母が、しきりと耳掻みみかきを使いながら、忘れられたように坐っていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)