“エスパニア”の漢字の書き方と例文
語句割合
西班牙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い絹レースのマンテリアを後に垂らした純西班牙エスパニア風の装いをした妻と卓を挟んで薔薇と麝香撫子カーネーションの花陰に語り、飲み、喰べ、そして微笑し
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
天正十四年五月十九日 (羅馬ローマ天主デウス誕生以来一五八六年)西班牙エスパニア王フェリペ二世より梯状琴クラヴィ・チェムバロとともにこれをうく。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ともかくも西班牙エスパニア一流の銀行家の妻となりながら——しかもなお旧伯爵夫人を称している妻とは夢にも知らなかった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
というのは、上流貴婦人たちの血を沸き立たせていたものに、毎春一回国都マドリイドにおいて開かれる全西班牙エスパニア名家の愛犬品評会というのがあった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
困ったことに全文西班牙エスパニア語であったから、私にはちんぷんかんぷん読めん。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)
りに選って私ごときクマソタケル然とした男に抱きつく女なぞのあろうはずもないことであるが、今から一昔の前、西班牙エスパニアの公使が、フランコ政権を代表して、日本に駐劄ちゅうさつしていた時分であった。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)