“わにぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
鰐口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜井の家は蓮正寺れんしょうじの近所で、おまいりの鰐口わにぐちの音が終日しゅうじつ聞こえる。清三は熊谷に行くと、きっとこの二人を訪問した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
親分の勘兵衞は五十二で、鰐口わにぐち丁髷ちよんまげはせたやうな醜男ぶをとこだが、妾のお關は二十一、き立ての餅のやうに柔かくて色白で、たまらねえ愛嬌のある女だ。
とお世辞だか忠告だか非難だか、わけのわからぬ事を人の陰に顔をかくして小声で言う者もあり、その中に、上方からくだって来た鰐口わにぐちという本職の角力
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)