“わすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和助85.7%
和介14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向う側はそこだけ横に黒い砂ずりになっているから、こちらで燈でもつけない限りまったくわからない。和助わすけはその紗へ顔を押しつけるような姿勢で、風呂場の中をじっと見まもった。
追いついた夢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もっとも、この訪問は彼女一人ひとりでもない。彼女と半蔵との間には前年の二月に四男の和助わすけが生まれて、その幼いものと下女のお徳とを連れていた。馬籠から奥筋へと続く木曾街道はお民らの目にある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この普請場ふしんばにゃ、和介わすけの野郎が仕事にきているので、てめえは、信心にことよせて、和介の顔を見に来やがるのだろう。……いや、そうだ、そうに違えねえ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いうなっ、もう何もかすなっ。おれにはちゃんとわかっている。てめえの相手は、仲間の和介わすけだろう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)