“ろうべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
良弁83.3%
良辨16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奈良朝時代に華厳宗けごんしゅうの大徳良弁ろうべん僧正の幼少時代に於て現出された——それは、今般、ここらでお馴染なじみになっている猛禽と同様
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
甚だ頻繁ひんぱんに風説せられるようになったけれども、中世以前には東大寺の良弁ろうべん僧正のように、わしに取られたという話の方が遙かに多く、その中にもまたまれには命を助かって慈悲の手に育てられ
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この時代には肖像彫刻にも、東大寺開山堂の良辨ろうべん僧正坐像のような堂々たる高雅な性格描写の傑作があり、また岡寺の義淵ぎえん僧正坐像のような立ち入った写実的傾向の強い技法によるものがある。
本邦肖像彫刻技法の推移 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)