“ろいろざや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝋色鞘96.0%
絽色鞘4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手にする値うちもないように、浪人の男は、珊瑚を袱紗ふくさにくるむ、前差まえざしをギッとたばさむ、長い蝋色鞘ろいろざやを左にさげる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蝋色鞘ろいろざやをずっしりと落として差してゆうゆうとふところ手をしながら乗り込んでいったは、いわずと知れた金八屋敷です。
其の姿なり藍微塵あいみじんの糸織の着物に黒の羽織、絽色鞘ろいろざや茶柄ちゃつかの長脇差を差して、年廿四歳、眼元のクッキリした、眉毛まゆげの濃い、人品骨柄こつがらいやしからざる人物がズーッと入りましたから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)