“れんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
連環45.5%
聯関31.8%
廉幹4.5%
聯環4.5%
連管4.5%
連関4.5%
鏈環4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっと困難を極めたのは、例の連環れんかんの計によって、大船と大船、大艦と大艦は、ほとんどみな連鎖交縛れんさこうばくしていたことである。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ブラザー軒のカツレツを靴の裏と断じ、また鰻の筋の珍説も、鳥のたたきの所望も、すべてこの義歯となんらかの聯関れんかんがあるのではなかろうかと思った。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
歳二十九。また玉木文之進あり、硬直、廉幹れんかんにして民政に達す。松陰幼時の師は、則ち彼なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ことにまた手近の脚下を見ると、雲仙の山脚さんきゃくが長く遠くその尾根をひいている翠微すいびの中に聯環れんかん湖であり山上湖であるところの諏訪池がたたえられ、それが曲玉まがたまのような形をして
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
連管れんかんに吹き調べる「虚空鈴慕こくうれいぼ」の一曲が一座の憂愁をば一層深くさせるようにいとど物淋しく聞え出すのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それは咳の喉を鳴らす音とも連関れんかんがあり、それを吉田が観念するのは「俺はヒルカニヤの虎だぞ」というようなことを念じるからなのだったが
のんきな患者 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
現在に於て種族を決定する諸種の結婚の形式と恋愛の理想とを生み出せる生命の力は数億万年以前に始められたる進化の連鎖中に於ける一鏈環れんかんに過ぎぬのである。
恋愛と道徳 (新字旧仮名) / エレン・ケイ(著)