“れいろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:レイロウ
語句割合
玲瓏96.9%
冷瓏1.0%
玲朗1.0%
玲瑯1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
超越した八面玲瓏れいろうの働きをするのだぞ……そうして徹底的にやっつけるのだぞ……と改めて自分自身に云い聞かすように考えながら
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
闇のひくか、光りの進むか、ウィリアムの眼の及ぶ限りは、四面空蕩くうとう万里の層氷を建て連らねたる如くほがらかになる。頭を蔽う天もなく、足を乗する地もなく冷瓏れいろう虚無の真中まなかに一人立つ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ホテルの窓からはほんの湖水の一端しか見えませんが、その一端の澄み上つたさわやかさが広い全面の玲朗れいろうさを充分に想はせる効果をもつて四人の健康な清麗な親子の瞳にみ入りました。
秋の夜がたり (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
鮮明せんめい玲瑯れいろうな、みがきにみがいたような太陽の光、しかもそれが自分ひとりに向かって放射ほうしゃされているように、自分の周囲がまぼしく明るい。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)