“りょうずね”の漢字の書き方と例文
語句割合
両脛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのひづめの音へ、がたッと戸を閉め、こんどは持ち前の両脛りょうずねで、飛ぶが如く——というのも大げさだが、何しても身軽そうな迅足はやあしで、南巨摩みなみこまの山地へいそいで行った。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肉饅頭にくまんじゅうやら、豆素麺まめそうめんなどを売るきたない店の隙間すきまなく並んでいる所であったが、黒い頭のかたまった下をのぞくと、六十ばかりの爺さんが大地に腰をえて、両脛りょうずねを折ったなり前の方へ出していた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)