“らごら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羅睺羅66.7%
羅喉羅33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釈迦如来、金口こんくに正しく説き給はく、等しく衆生しゆじやうを思ふこと、羅睺羅らごらの如しと。又説き給はく、愛は子に過ぎたるは無しと。至極の大聖すら尚ほ子をうつくしむ心あり。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一人の遊女ふなばたをたゝいて、有漏路うろじより無漏路むろじへかよう釈迦だにも、羅睺羅らごらが母はありとこそきけと、くりかえしくりかえし、節おかしゅううたい出で候ものか。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
仏の法として比丘の食後今日は飲食美味に飽満たりや否やと問う定めだったので、僧ども帰りて後仏が一子羅喉羅らごらその時沙弥しゃみ(小僧)たりしにかく問うに得た者は足り得ざる者は不足だったと答えた。