“らいはる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
来春90.0%
来新春10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿の亭主にかれた時に、次郎左衛門は来春らいはるまで御厄介になるといって、亭主の顔に暗いかげをなげた。正直な亭主は彼のためにその長逗留を喜ばなかったのである。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
精出して養生して、来春らいはるはどうか暇を都合して、おっかさんと三人吉野よしのの花見にでも行くさ——やアもうここまで来てしまッた。疲れたろう。そろそろ帰らなくもいいかい
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
酔興すいきょうなお品がこれに。松飾まつがとれますと、扇箱のお払いものはございませんか、って、裏ぐちから顔を出しますな。あれは、買いあつめて、箱屋へ返して、来新春らいはるまた——。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)