“よぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
余喘88.9%
餘喘11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京伝や馬琴の流を汲んだ戯作者の残党が幇間ほうかん芸人と伍して僅かに余喘よぜんを保っていたのだから、偶々たまたま文学勃興ぼっこうの機運が熟してもかれらはその運動に与かる力がなくて
必要が無ければ消滅すべきであるのに、この理に当然消滅すべきものが今なお不思議にも政府と議会との間に介在し、消滅せんとしてなお余喘よぜんを保ちつつあるとは何事であるか。
貪狼たんらうの如き眼をかゞやかして刻一刻と切迫して來る今際いまは餘喘よぜんの漂ふ室内の隅々までも見渡してゐた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)