“ゆかば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
床張60.0%
床場40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早速村の大工をも呼びよせて、急ごしらえの高い窓、湿気を防ぐための床張ゆかばりから、その部屋に続いて看護するものが寝泊まりする別室の設備まで、万端手落ちのないように工事を急がせた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
外には鍛冶のふいごや鎚音つちおともしていた。床場ゆかばの内では、弓の弦師つるし、具足の修理、くさずりの縫工ほうこう研師とぎし塗師ぬし革裁かわたち、柄巻つかまき、あらゆる部門の職人が見える。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが具足に五体と胆心を固めた藤吉郎は、非難、反目、嘲侮ちょうぶ、一切に耳もないかの如く、城内武者溜むしゃだまりの床場ゆかば床几しょうぎを置き、夜もすがら出兵の人員、隊伍、荷駄、軍需などにわたって指図していた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)