“ゆうじゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
優柔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Kの果断に富んだ性格はわたくしによく知れていました。彼のこの事件についてのみ優柔ゆうじゅうな訳も私にはちゃんとみ込めていたのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかもかの女は、娘たちに対して必要だと思う教育上の厳格さを、少年の上にもあてはめようとは、思ってもみないのである。優柔ゆうじゅう愛撫あいぶが目に見えてかれの生活をきめている。
ほとんど破産にひんしたいち騎兵大佐きへいたいさにすぎず、母よりも六つも年下であるばかりか、その性格も冷やかで、弱気で優柔ゆうじゅうで、おまけにすこぶる女好きな伊達者だてしゃであったと伝えられています。
「はつ恋」解説 (新字新仮名) / 神西清(著)
そういうと私はいかにも優柔ゆうじゅうな男のように見えます、また見えても構いませんが、実際私の進みかねたのは、意志の力に不足があったためではありません。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)