“ゆうぐう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
優遇50.0%
遊寓50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉は、先頃、矢田川原で、彼の足もとにひざまずいた時のような礼譲れいじょうをとって、優遇ゆうぐういたらざるなしの誠意を示した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身分に於いては格段かくだんな差だ。彼としては同室するさえ破格はかく優遇ゆうぐうといっていい。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
癸丑きちゅう六月に夷舶いはくの来りしとき、余、江戸に遊寓ゆうぐうす。警を聞きせて浦賀に至り、親しく陸梁りくりょうの状を察し、憤激にえず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
鹿児島県遊寓ゆうぐう中に聞いたが、その地名は覚えておらぬ。ある村にて、神社の祭りにおのおの酒肴しゅこうを持参して、深夜までその堂内で宴会を開く慣例がある。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)