“やませ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山勢33.3%
山瀬33.3%
山背16.7%
山背風16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入口に琴曲指南山勢やませ門人何とかの何枝と優しい書風で書いた札が掛けてあった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ことに、ここには野呂川のろがわがあり、そこへ落ちる山瀬やませの水もありますことゆえ、水理すいり検討けんとうしてゆきましても、それくらいなことは、さぐりあたらぬはずはございません
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鶴見の山背やませを越える頃になると由布の峰がポカリと現れはじめた。豊後ぶんご富士の称があるだけあってその尖峰せんぽうが人の目をひく。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
晩秋の冷たい山背風やませの吹いている夕方、額から玉のような汗を流し、火のついたような赤い顔をして
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)