“やまごも”の漢字の書き方と例文
語句割合
山籠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其に今一つ、既に述べた女の野遊び・山籠やまごもりの風である。此は専ら、五月の早処女さおとめとなる者たちの予めする物忌みと、われ人ともに考えて来たものである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「まだ今年じゅうは山籠やまごもりのお誓いがしてあって、お帰りの際に京までお送りしたいのができませんから、かえって御訪問が恨めしく思われるかもしれません」
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
……あれはたまごいの験者げんじゃどもが、どこぞの山へ、山籠やまごもりの行に出掛けて行くのだ。誰やら神隠しにでもうた人々のあくがれ迷う魂を尋ねて、山へ呼ばいに行くところなのだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)