“やなぎしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柳島92.9%
柳嶋7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕等は川蒸汽を下りて吾妻橋あづまばしたもとへ出、そこへ来合せた円タクに乗つて柳島やなぎしまへ向ふことにした。この吾妻橋から柳島へ至る電車道は前後に二三度しか通つた覚えはない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
萩原新三郎はぎわらしんざぶろう孫店まごだなに住む伴蔵ともぞうれて、柳島やなぎしま横川よこかわへ釣にっていた。それは五月の初めのことであった。新三郎は釣に往っても釣に興味はないので、吸筒すいづつの酒を飲んでいた。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)