“やっこだこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奴凧90.5%
奴労之4.8%
奴師労之4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ちイ……」と、舌打ちをしてかかとを上げたのは、向うへ駈けだしていった子供の奴凧やっこだこが、お綱の白いはぎへからんだのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奴労之やっこだこ』『一話一言いちわいちげん』等蜀山人が随筆を見るに江戸にて始めて狂歌の会を催せしは四谷忍原横町よつやおしはらよこちょうに住みし小島橘洲こじまきっしゅうにしてその時集れるもの大根太木おおねのふとき飛塵馬蹄とびちりばてい大屋裏住おおやのうらずみ平秩東作へづつとうさくら四
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
折角の御酒ごしゅも御覧の通り二、三杯いただくと唯うとうとと眠気を催すばかりさ。さすが蜀山先生しょくさんせんせいはうまい事を書いていますよ。先達せんだってさる人から『奴師労之やっこだこ』と申す随筆を借りて見ましたがな……。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)