“やちょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野猪88.9%
夜瀦11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南向いている豚の尻をむちでたたけば南へ駆け出し、北向いている野猪やちょをひっぱたけば北へ向いて突進する。
電車と風呂 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
近藤勇は野猪やちょのような男である。感情に走りやすく、意気にじゅんじやすい代りに、事がわかれば敵も味方もなくカラリとれる、その剣の荒いこと無類、術よりは気を以て勝つ。
『仏教大辞彙』巻一の一三三八頁にその図二ある。猪が浄処を喜ばぬとは、好んで汚泥濁水中に居るからで、陶穀の『清異録』に小便する器を夜瀦やちょという、『唐人文集』に見ゆと記す。